さて、7カ国にわたる就職活動も佳境に入ってきて6カ国目、ベトナム編です!

一般的にアジア各国は首都一極集中で、政治、経済の中心が首都に集中しており、「首都とそれ以外の都市は別の国」ってくらいの差があります。
しかし、このベトナムは歴史的な経緯もあり、政治の中心である首都ハノイと、経済の中心であるホーチミンシティの2つの中心地があります。
中国の南、東南アジア東側の海岸沿いの細長い国の北側には首都ハノイが、南側にホーチミンシティがあり、飛行機で2時間、鉄道で約30時間の距離です。ハノイ-ホーチミンの高速鉄道も計画されていますが、まだいつ完成するかは明確ではありません。
経済の中心、ホーチミンシティには高層ビルが建ち並び大都会になっています。ただし、地下鉄や高架鉄道などの市内交通はありませんし、街中には自動車以上に大量のバイクが走っており、バンコクやクアラルンプールと比較すると、発展度は低いと感じます。
首都であるハノイに関しては、ホーチミンシティ以上に都市化は進んでおらず、漢字一文字で表すと「町」です。日本人が想像するレベルのコンビニは今のところまだみあたりません。
また、ホーチミン、ハノイどちらの郊外にも、工業団地があり、日本や韓国、中国などの企業の工場が建っています。
ベトナム社会主義共和国という国名からもわかるように、共産党の一党独裁国家であり、共産党以外の政党の存在は許されていません。
インターネットに関しても、Facebookの使用が制限されてたりします。(細工をすれば使用することが可能ですし、うっかりみれちゃうこともあります)。外資規制が厳しいため、参入していない企業も多く、例えば2012年現在まだマクドナルドがありません。(ちなみに、ケンタッキーはあります)
国境なき記者団が公表する、報道の自由度調査ではワースト10の常連であり、各国からの政府への不信はいまだ続いています。
経済成長率はここ10年4-9%を維持しており、成長が続いています。しかし、国民1人あたりのGDPの低さを考慮するとそれほど高い成長率とはいえず、インフレも続いているため、生活が苦しくなりつつあると感じている国民も多いです。
失業率も約5%と、他の東南アジア諸国より高くなっています。
とはいえ、GDPは10年で3倍以上になっており、街を歩いていても新しいモノが次々と作られており、活気があります。依然、貧富の差はあり一部その差は開いていますが、中産階級の人口も増えており、豊かな生活へのあこがれは日に日に増しています。
在留日本人の人口は、約9500人とそれなりに多く、ジャスコなどの大型日系スーパーや吉野家などの日系レストランチェーンはないものの、小さな日本スーパーや日本料理屋はあるので、日本のものを手に入れることはできます。(ただし、正規の本屋はありません)先日、ジャスコが2013年までに進出することを発表しましたので、これからさらに日本人にとって便利な街になっていくと考えられます。
そして、田舎町ハノイからタクシーで30分くらい行ったところには、とんでもないものがありました。
ランドマーク72という高層ビル
このビルは、1階にデパートや映画館、中層階がオフィスビル、そして上の方が高級マンションとなっている複合施設です。
まだ、明らかに作り途中なのですが、頼んだら結構上の方まで入れてくれました。そして、一番眺めのいいトイレからの風景!
圧倒的、工事中!
もう、ほとんど平野とボロ屋だけだったところが、全部丸ごと工事中になっているような風景。
複数の六本木ヒルズと、首都高速が作り途中。まるで、初期段階のシムシティです。
一体、誰かこんなものを…というのは、町を歩けばすぐに分かります。
映画館は、ロッテシアター、看板はハングル文字、そして、韓国語では商談をするビジネスパーソン。
どうやらここには、韓国人による、韓国人のため商業都市を造っているようです。
実際、ハノイ駐在の日本人の方と話をすると、「ベトナムは、完全に韓国資本にやられてますね-。日本企業のプレゼンスは低くなるばかりですよ…」とのこと。
そんなベトナムでの、日本人求人事情は、次回に続く!
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