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はじめてのアジア海外就職 香港・中国・シンガポール編「はじめに」を公開します!

 2012-02-29
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はじめてのアジア海外就職はじめてのアジア海外就職
(2012/03/05)
もりぞお

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はじめに ~「閉塞感」を払拭するのに必要なものは、新たなる選択肢の存在を認識することである


 「閉塞感」という言葉が日本の現在の状況を最も象徴する言葉になってしまった感がある昨今。この状況は若い人により顕著です。理由はいくつでも挙げられます。

・大学の卒業1年前に待っている、よく分からない修行のような就職活動
・心を壊しながらくぐり抜けた就職活動の結果、正社員になれるのは6割程度

・正社員として会社に入社して始まるのが、理不尽な上下関係と残業代未払いの長時間労働
・派遣社員として会社に入社したら、同一労働なのに過小賃金という理不尽な格差
・正社員の道の先で課長になれるのは数%、道を外れたら派遣社員に転落

・毎月の給料から天引きされる年金は、どう考えても自分らが受給者になるときには破綻しているというどうしようもない現実
・年金や社会保障、現在の税収と国債の利払いの額を考えると、日本国が経済的に破綻しない理由がないという暗黒の未来

 上記の理由を全て実感しているのかは人によって変わってくるでしょう。でも、多くの方が上記のうちいくつかを自分や自分のすぐ近くの人が体感しており、それによって「閉塞感」を感じているのではないかと思います。

 全く閉塞感を感じていない人にはこの本は必要ないと思います。今の日本での充実した生活を続けていくのが一番です。しかし、「将来に不安がある、そのために何か今できることがあるんじゃないのか」と迷っている人には是非手にとって頂きたいと思います。

  将来への不安を減らすのに必要なことは、自分が取り得る選択肢を増やすことです

「新卒でいい会社に正社員で入らないと将来いい給料が貰えない」と考えている人は、「日本のいい会社に入る以外に将来いい給料が貰う方法がある」という選択肢があるということを知るだけで心は落ち着くと思います。

「長時間労働を受け入れて心と身体を壊してでも会社にしがみつかないと二度と正社員に戻れない」「日本の派遣社員に未来はない」と考えている人には、「日本の正社員と派遣社員以外にも働き方はある」ということを、「日本の年金も財政状況も絶望的だ」と思っている人には「日本以外の国で働きながら生活する方法もある」ということを知ることで、不安は和らぐと思います。

  本書は、そういう日本社会を不安を抱えた人に是非読んで欲しいと思います。

 海外に転職をすることを決意していなくても、そんな選択肢があるのだということを実感できるように、本書は私が実際に海外就職活動を行う際に調べたこと、実行したこと、現地で体感したことを順を追って書いていきます。転職活動をするに当たって、私が不安に思ったこと、リスクだと感じたことも具体的に書いていきます。もちろん、予想外にメリットだと思ったことも。

 本書を読んでいただければ、海外で就職活動をすることは、日本国内での就職活動・転職活動の延長線上にあることだということを実感していただけると思います。そして、多くの人に実践可能であるということも。(実際私も留学経験のない、日本の高校・大学をでて10年間日本で働いてきたただのサラリーマンです)

 自分にも、海外で就職するっていう選択肢があるんだ

 ということを本書を読んで感じていただけたら幸いです。そうすることで、今自分がいる理不尽な状況からいつでも脱出することが出来るという実感が沸いてきたら、きっと今置かれている状況の「閉塞感」も薄れてくることでしょう。そうやって、一人一人の心が軽くなっていくことが、日本復活の第一歩です

よし、自分も海外で働いてみよう

 こう決意した人には、私が実際に飛行機で現地に行って現地人材会社の人と話をして、地下鉄で移動して、現地企業と面接をして仕入れた情報を提供します。きっと、この情報を持って就職活動をすれば、私よりもよりスムーズに、効率よく転職活動をすることが出来るでしょう。そして、そんな勇気のある人たちに心からのエールを送ります。そんな新たな道を歩み出す人たちが、日本の未来を創っていくのです。

 私の大好きな、冒険投資家ジムロジャース(アメリカ人。現在シンガポール在住)のこんな言葉があります

「人生は短い。遠くまで行って世界を見よう。そして、深く考えろ」

 まずは、本書を読んで日本以外で働くことを想像して欲しいです。もし時間があれば、活気あふれる東南アジアの国々を見てきて欲しいです。そして、実際に海外で働き始める人が出てきてくれたら、こんなに嬉しいことはありません。



第一章では、日本以外で働くことが想像できるよう、アジア各国の現在の様子や、アジアで働くってことはどんなことなのかを詳しく書いています。
それ以降の章では、じゃあ、自分が挑戦するとなったらどんなことをする必要があるのかを具体的に書いています。

海外就職を決意している人のためだけではなく、漠然と新しい選択肢を探している人たちに検討の元となる情報を提供したいと思って書きました。
ご興味がありましたら、ご一読いただけたらと思います。

はじめてのアジア海外就職はじめてのアジア海外就職
(2012/03/05)
もりぞお

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はてなブックマーク→ このエントリーをはてなブックマークに追加 2012-02-29 | 00.広告 | トラックバック:(0)件 | コメント:(1)件

もりぞおさんのはじめての著書「はじめてのアジア海外就職」購入キャンペーン!

 2012-02-28
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もりぞおさん初の著書が3/8頃発売されました!
タイトルは「はじめてのアジア海外就職 香港・中国・シンガポール編」です!

はじめてのアジア海外就職はじめてのアジア海外就職
(2012/03/05)
もりぞお

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去年12月に行った香港、深セン、シンガポールで培ったノウハウと海外就職のメリット、デメリットを書いています。

大きく分けて3パートに別れていて、1つ目がアジア就職活動基礎知識。
アジア経済の現在の状況、現地にどんな企業があってどんな日本人を募集しているのか。そして、現地でキャリアを積むことのメリットデメリットに関して、私の思いも込めて熱く書いています。

2つ目がアジア就職活動までの道のり。海外就職をするために何をするのか。3ヶ月前には、2ヶ月前には…といった形で時系列にやることをリストアップし方法を紹介しています。今海外就職を考えてない人にも、将来的にどんなスキルが必要になるかが分かるように書いています。

3つ目が各国の情報。3カ国に関して、給料の相場、家賃相場、会社が多い地域、現地採用がよく住む地域、どこにホテルをとればいいか、携帯のSIMカードの買い方まで、細かく書いています。実際に就活をする人のお役に立てるパートだと思います。

内容の趣旨としては、本blogと同じなのですが、情報量はblogの5倍以上詰め込んであります。アジア就職の現在の状況から、実際にやるときのto doまで、漏らさずまとめることが出来たと自負しています。

初版が泣くほど少ないので、是非amazonで買ってやってください。


はじめてのアジア海外就職はじめてのアジア海外就職
(2012/03/05)
もりぞお

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リアル書店は首都圏の大書店以外あまり置いてないのですが、在庫がある店をこちらにまとめています。

はじめてのアジア海外就職 目撃情報まとめページ

Amazonでもリアル書店でも、ご購入いただいた方には、特別プレゼントとして「アジアバカ写真コレクション」をお送りします。

こんな写真 

P1010766.jpg  

を百枚以上、コメント付きで枚Webにアップしてますので、お楽しみください。

応募方法は、購入した後twitterで「はじめてのアジア海外就職予約した! @mota2008 #海外就職」というワードを入れてtweetしていただければ結構です。私からフォローさせていただき、DMでバカ写真コレクションのURLをお送りいたします。

また、twitterを使ってない方は、右側の「もりぞおさんにメールを出そう!」からお知らせ頂けたらと思います。

4月15日まで受け付けます!


ちなみに、バカ写真コレクションはコチラもどうぞ。
フィリピンバカコレクション
ラオスバカコレクション
って、バカ写真をアピールしてどうする!本をアピールしなきゃ!

そんなわけで、海外就職に興味のある方、今後のキャリアについて思うところがある方是非読んでみてください。
きっと、アジア就職が選択肢となり得るか判断出来ると思います。

人生の難易度は、選択肢をいくつ持っているかによって大きく変わると思います。
まずは、情報を集めて、アジア就職っていう選択肢がありか、なしか判断して頂けたらと思います。ありの人は、是非、この本を参考に、アジアに足を運んでください!

はじめてのアジア海外就職はじめてのアジア海外就職
(2012/03/05)
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はてなブックマーク→ このエントリーをはてなブックマークに追加 2012-02-28 | 00.広告 | トラックバック:(0)件 | コメント:(0)件

ジャカルタ就職活動番外編 ジャカルタ周辺の工業団地で労働者のデモに巻き込まれた

 2012-02-25
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今回の就職活動の最終日、もりぞおさんは友人にジャカルタ周辺の工業団地に連れて行って貰いました。前日から「明日は、なんかデモあるみたいだから、もしかしたら中止になるかも」と言われてたのですが、デモの中心地はジャカルタから2時間くらい離れたところなので、多分大丈夫であろうということでとりあえず、出発。

行きの高速道路の上で遠くの工業団地でデモが始まったとのニュースを聞き、近くの工業団地だけ行って昼のイスラム教のお祈りの時間を見計らって帰ることが決定しました。

今回のデモの経緯はこんな感じです。
1.ジャカルタ周辺のブカシ市の市長が「最低賃金を3割上げる!」という法案にサインした
2.経営者組合が「そんな無茶苦茶な法案通すなんてけしからん!」と裁判所に提訴した
3.裁判所が「経営者の言い分が正しい!」と法案の取消を命じた
4.その判決を聞いて労働組合が「裁判所と経営者組合なめんな!」とデモを起こす

このブカシ市が遠くだったので、まあ、この辺まで飛び火することはないだろう(なにせ、ブカシ市以外の労働者にはこの最低賃金引き上げは何も影響しない)ということで甘く見ていたのですが。。。

10時過ぎについて1時間半ほど滞在して、外に出てみると、あらたいへん。

P1030741 のコピー

明らかに異常な量の原チャリが道を占拠しており、不穏な空気が流れています。

「やべえ。これは速く帰らないと・・」ということで、急いで高速道路の入り口に向かったのですが、既に高速道路はデモの拡大を防ぐために封鎖されています。

「やってもうた。。ほとんどの日本企業はもう既に仕事なしで社員を帰宅させたらしい」

 まあ、高速道路に入れないんじゃどうしようもないので、しばらく近所の小洒落た日本料理屋でランチタイム。カツカレー食って、オレンジジュース飲んで、iPhone使ってtwetterで実況しながら実況したりしながら時間を潰してたのですが、どうも収まる気配が見えないので、外に出てみることにしました。
 
 わー!工場占拠されてるー!
 
 P1030753 のコピー

 従業員追い出されてるー!
 
P1030754 のコピー
 
 工場的にみると、かなり大変なことになっているということが分かります。
しかし、参加している人々の様子を見ると、別に暴れるわけでもなく、投石や火炎瓶もなく、ただみんなダラダラとだべってたり原チャリで走ってたりするだけです。
 
 デモの様子を一生懸命デジカメで撮ってる人や
 
P1030748 のコピー 2
 
 楽しそうに週末の予定について話をしている人たち
 
P1030751 のコピー 2
 
 など、緊迫感のないデモです。
 
 と、いうのも、このデモ、所詮労組の一部の煽り屋が主導しているモノであり、一般従業員はあんまり気にしてないみたいなんです。(この辺の工場の従業員には関係のない話だし)
 ただ、デモに参加してないと、あとから嫌がらせされたりするので、仕方なく参加しているとか。(まあ、仕事サボれてラッキーかもしれませんが)
 
 とはいえ、なんかのきっかけで暴動とか起こっても困るので、仕方がなく、高速道路を通らないで帰ることにしました。スマートフォンでGoogle Map見ながら「この村を突っ切れば帰れそうだ!」というのを発見して、そちらに向かいます。
 しかし、その村がまたハードでした。
 
P1030769 のコピー

 道路が舗装されていないのはもちろんですが、完全にオフロード。
 こんな道通れるのは、オフロードカーか牛ぐらいだろ!って道を2時間くらい走り続けることに。。ジャカルタ1時間も行かないところ、工業団地のすぐ側にこんなところがあるのがインドネシアの現実です。
 
 実際、今回みたいに賃上げが頻発するのも、こういう村の存在が関わってきています。
 日本人的に考えると、人口が2.4億人もいて多くの人が貧困層なので工場の労働力となる人材は山ほどいるわけで、賃上げなんていらんだろと思うのですが、こういう村の人たちの多くは最終学歴が小学校だったりするのです。
 
 読み書きができないのはもちろん、インドネシア語が喋れるかも微妙。さすがに、工場労働者として使うにも難しいレベルの人たちなのです。従って、貴重な存在である高校卒業以上の教育を受けている人は既に奪い合いになっており、強気の労働者が賃上げを要求したり、今回のようにデモを起こしたりしているわけです。
 
 元々賃金が安いことが原動力となって工場が次々に建てられているインドネシアですが、そのメリットは少しずつ崩れているのです。
 とはいえ、それですぐにインドネシアの産業が衰退するかというとそんなことはありません。こういう村に住んでいる人の中で、高校卒業した人が比較的高い賃金を得るようになれば、その金で工業製品を買うようになります。実際にこんな村の小さな売店でも携帯電話は売っています。
 
P1030773 のコピー 2  

 それ故に、2.4億人のこの国の市場規模はこれから大きく発展していくことは確実であり、この国で商売をすることのメリットは増大するばかりです。
 さらに、そうして豊かになった人たちは自分の子どもの教育にも投資するので、次世代の教育水準は上がります。つまり、優秀な労働者が増えてきて、工場で作れるモノのレベルが上がっていくのです。
 実際この現象は、中国やタイでは既に起こっており、一部工場の行員のレベルは日本の工場に遜色のないレベルになっています。
 
 安い労働力を求めて外資による工場ができ、その工場で働いた金で労働者がモノを買い、その需要を満たすため外資・国内の企業がさらに投資をし、さらに沢山稼いだ人たちが子どもに投資をし優秀な人材を育て、その人材を使って企業がさらに高度なモノを作る工場を作る
 
 こんな、スパイラルが起こっているのが発展途上国であり、そのスパイラルのスタートラインにいるのがインドネシアなのです。
 そして、今回3割の賃上げを要求していると言っても、現在の最低賃金は月給1万円。日本の賃金の1/20程度です。
 まだまだ大きな隔たりがあるのが現実であり、このインドネシア人と日本人の格差が是正されるにはまだまだ時間がかかりそうです。きっとその均衡点は、インドネシア人の賃金が10倍になり、日本の賃金が1/2になる、月給10万円ってとこなんじゃないかと思うわけです。
 
 その頃には、この村に舗装道路が引かれていることはもちろん、モノレールの駅ができて、駅の側にはショッピングモールが出来ちゃったりして、こんな露天ではなく家電量販店でiPhoneを買っているかもしれません。
 
 インドネシア就職の魅力は、そんな変化をリアルタイムで見ることができること。場合によってはその変化の一端を担えることだと思います。日々豊かになっていく人々は、便利になっていく街を見ながら生活するという感覚。その高揚感の中に身を置く快感。
 インドネシア就職は、物質的な豊かさよりも、そんな精神的な満足感がプライスレスな価値なのではないかと思う訳です。
 
 ちなみに、我々は2時間かけてこの村のオフロードを乗り越え、その後地獄渋滞に3時間ほど巻き込まれて5時間くらいかけてジャカルタ市街に帰りました。マジではやくモノレール作ってくれ。インドネシア政府、ホント、しっかりしろ!
 
 なお、デモの結果、経営者組合は提訴を取り下げて、最低賃金はめでたく3割上がったそうです。


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はてなブックマーク→ このエントリーをはてなブックマークに追加 2012-02-25 | 10.ジャカルタ就職活動 | トラックバック:(0)件 | コメント:(0)件

ワタミの会長 わたなべ美樹氏の、自殺した和民社員への言葉が酷すぎる

 2012-02-22
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このblogは基本的に、海外就活について淡々と情報提供するblogなのですが、今回は本格的に酷いと思った話なので、意見を書こうと思っています。

事の発端はこのニュースです。
「和民」の女性社員自殺 労災認定
魚拓もとっておきました。

4年前、大手居酒屋チェーン「和民」で働いていた26歳の女性社員が、入社から2か月後に自殺したことについて、神奈川労働局は、残業が月に100時間を超えるなど過労が原因だったとして、女性の死亡を労災と認定しました。

森さんの両親によりますと、手帳に記された日記には亡くなるおよそ1か月前に、「体が痛いです。体がつらいです。気持ちが沈みます。早く動けません。どうか助けて下さい。誰か助けて下さい」と書かれていたということです。


もりぞおさんは、長時間労働を忌み嫌っています。
同時に、会社員として仕事が楽しくて残業をしてしまう場合や、職責上長時間労働をしなくてはならない場合もあることは分かっているので、「社畜、乙!」と明るく消化することが多いです。
しかし、それにより身体や心に大きな変調をきたすような場合は別です。「身体を壊しそうになったら、辞めるべき」と常日頃から言うようにしてます。

諸悪の根源はこの様な労働環境に追い込む会社ですので、憎悪の対象は会社になるのですが、この和民の件は、その会社の会長、都知事選にも立候補したわたなべ美樹氏から、あまりにも酷い発言がありました。

わたなべ美樹氏のtweet
労災認定の件、大変残念です。四年前のこと 昨日のことのように覚えています。彼女の精神的、肉体的負担を仲間皆で減らそうとしていました。労務管理 できていなかったとの認識は、ありません。ただ、彼女の死に対しては、限りなく残念に思っています。会社の存在目的の第一は、社員の幸せだからです

このtweetを見て始めに思うのが、「労災認定されたことが残念だ」という意見ではないかと言うことです。「うちの会社はきちんと管理してた。でも死んじゃった。それなのに労災認定して賠償金払わなきゃいけないのかー。残念」というように読み取れてしまいます。

さすがに大企業の社長で、都知事に立候補するような人間がこの様な非人道的な事を言うわけがないので「彼女が亡くなったことが残念だ」と捉えることにしましょう。それでも、「残念」という言葉が会長としての従業員に対する責任を全く感じさせない言葉ですが。

会社の存在目的の第一は、社員の幸せであるならば、やるべき事は

1.会社が持っていた労務管理データが、実際の労働時間を正確に捉えているかを調査する → 捉えていなかった場合には労務管理の方法をゼロベースで見直す
2.労務管理データが正しいのであれば、そのデータが労働基準法を遵守しているかを確認する → 遵守していない場合は労働環境をゼロベースで作り直す
3.労働基準法を遵守していたのであれば、彼女が自殺した原因を周囲の聞き込みを中心に検証する → 彼女が手記に書いた「助けて下さい」は何から助けて欲しかったのかを明確にし、その原因を改善する

でしょう。しかし、和民本社から、本件に対する声明はこれです。

本日、一部報道におきまして当社グループが運営する店舗に勤務していた元社員につき労災と認定 されたとの報道がありましたが、報道されている勤務状況について当社の認識と異なっておりますの で、今回の決定は遺憾であります。

PDFにこれだけの文章を書いて公開しています。
まず、亡くなった元社員に対する追悼の意が一切ありません。
そして、報道されている勤務状況と認識とが、どのように異なっているかが全く分かりません。

これは、店に入ったクレームに対し、

本日、あなたからのメールにおきまして当社グループが運営する店舗において不手際があったとのご指摘がありましたが、記載されている状況について当社の認識と異なっておりますの で、今回のご指摘は遺憾であります。

と答えるようなもんです。何の論拠もなしに、ただシャットアウトするだけの返答。会社がこの件に関して全く責任を取ろうとしていないことが非常によく分かる文面です。

そして極めつけがその後tweet

バングラデシュ 朝、五時半に、イスラムの祈りが、響き渡っています。たくさんのご指摘に、感謝します。どこまでも、誠実に、大切な社員が亡くなった事実と向き合っていき ます。バングラデシュで学校をつくります。そのことは、亡くなった彼女も期待してくれていると信じています。

彼女が残した「誰か助けて下さい」というメッセージは、「教育が受けられない、バングラデシュの子どもを助けて下さい」という意味だったのでしょうか?

わたなべ美樹氏の頭の中ではそのように認識されているのかもしれませんが、一般的な頭で考えるとその可能性は、バングラディシュの餓死しそうな子どもが「長時間労働を強要され、動けなくなっている日本の女性社員を助けて下さい」と言う可能性と同じくらい低いと思われます。

このtweetにより、彼女の訴えが全くわたなべ美樹氏に届いていないこと、わたなべ美樹氏が人の苦しみに関して全く理解がないことが明確になりました。こんな人が会長である会社に入社する事なんてまっぴらごめんだし、ましてや都知事になんてなられたら大迷惑です。

そして、とどめが過去にわたなべ美樹氏自身がHPで発表した文章。

「14年連続自殺者3万人」の国、日本
魚拓

後半を引用すると
日本とカンボジアを比べても仕方がないが、圧倒的に日本の方が経済的には豊かだ。
しかし、14年連続で毎年3万人以上自ら命を絶つ社会が真に豊かと言えるだろうか。
我々はあまりに、無関心になってはいないか。その膨大な数に痲痺していないか。

政府のなかに内閣府自殺対策推進室がある。しかし、自殺はいっこうに減らない。
3万人ひとりひとりの自殺の背景をどれだけ細かく把握しているのか。それがなければ対策も何もない。

自殺者は社会のカナリアだと思う。カナリアは坑道などでいち早く有毒ガスを検知する。
「我々の社会はおかしいぞ」と自殺者の方々は、自らの命を絶って訴えているのかもしれない。


「自殺者ゼロの社会」。
都知事選で訴えさせてもらった。実現できたらどんなにすばらしいことだろう。


この文書を一部改変して、そのまま彼にメッセージを返させて貰いたい。

ひとりの「社員の」自殺の背景をどれだけ細かく把握しているのか。それがなければ対策も何もない。
自殺者は「会社」のカナリアだと思う。カナリアは坑道などでいち早く有毒ガスを検知する。
「我々の「会社」はおかしいぞ」と自殺者の方は、自らの命を絶って訴えているのかもしれない。



和民はおかしい。わたなべ美樹氏はおかしい。

そして、この会社のおかしさは、日本の社会全体のおかしさの一つの象徴だと思う。


なお、本文中に使用したtweetおよび、私が @watanabe_miki に飛ばしたtweetは下記にまとめました。
和民のわたなべ美樹にとばしたtweetの極私的まとめ


ハイパーメディアワタミネオンだ!


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はてなブックマーク→ このエントリーをはてなブックマークに追加 2012-02-22 | 未分類 | トラックバック:(1)件 | コメント:(9)件

ジャカルタ就職活動その3 世界最凶悪の道路事情とジャカルタの街並み

 2012-02-21
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世界三大渋滞と言われている都市があります。
 タイ・バンコク、メキシコ・メキシコシティ、インドネシア・ジャカルタ
 私はこの全ての都市に行ったことがあるのですが、ジャカルタがダントツで最凶悪でした。
 
 P1030710 のコピー
 
 なにせ、片道5車線あるメイン道路が1日12時間くらい渋滞している。しかも、渋滞ピークの時はマジで歩いた方が早いくらいちっとも動かないのです。渋滞を見込んで路上で肉まんとか売ってるし、
 
 政府が渋滞緩和のために「この時間帯・この地帯は3人以上乗ってないと通っちゃだめ」というルールを作ってるのですが、その地帯の入り口には「1時間85円で一緒に乗ってあげますよ」という人が沢山並んでおり、人海戦術でルールが無効化されています。
 
 この渋滞の原因は、いろいろあって、既に車やバイクの面積の方が道路の面積よりも大きいという根本的な問題から、世界中で渋滞の元となってるロータリー式交差点、ボロいバスがあちこちのバス停に不規則に停止しながらよたよた走る、などいろいろあるのですが、一番やっかいなのが地下鉄的なモノがないことです。
 
 地下鉄やモノレールなど、公共の交通機関がある場合は、旅行者はその交通機関の駅の側に宿をとり、目的地(大概は駅から歩いて行けるところにある)までそれを使えばいいのですから、渋滞は関係ありません。バンコクやメキシコシティの渋滞もスゴイのですが、コレが理由で本格的に巻き込まれたことがないので、もりぞおさん的には全然問題ありません。
 じゃあ、ジャカルタに地下鉄はないのかというと、ありません。
 この前までモノレールの工事が着工されていたのですが「金がない」という理由で途中で無期限で工事が停止したらしいです。酷い。
 また、東京で言うと東海道線的な、ベッドタウンからの中距離通勤電車があるのですが、東海道線ですら比べものにならないくらいの乗車率で大変なことになっています。どれくらい大変かというと、じゃかるた新聞に「屋根の上に人が乗って危ないので、線路に鉄球を吊して防止している」という記事が載るくらい。
 
 こんなクレイジーな交通事情のジャカルタで生活するとなると、渋滞は避けられないようです。「ジャカルタ人は車の中で年を取る」という格言があるくらいであり、一カ所のオフィスで仕事をする職ならともかく、あちこちを回らなくてはならない営業職などは大変です。車の中をオフィスとして仕事ができる人や、勉強に使える自由時間だとオーディオブックで勉強ができるような人でないと、ストレスで胃を壊すと思います。あと、車酔いする人は無理ですね。。
 
また、就職活動で色んな会社を回るとなると、タクシーの使用が必須です。しかし、これがまたやっかいなことに、タクシーの運転手の多くが英語を喋れない上に、初等教育も怪しいため地図が読めません。正直、はじめてジャカルタに行った人は、人材会社のオフィスに行くことすら困難かもしれません。まあ、ある程度土地勘が付いてくれば結構簡単なんですけど。。最初の頃は、住所とオフィスビルの名前をメモに書いて見せて、怪訝な顔をしない運転手を根気よく探すことがポイントかもしれません。

 で、一般のインドネシア人はどうしているかというと、一応メインの道路にはトランスジャカルタという大規模なバス交通システムがあります。このトランスジャカルタは、道路の中央に駅があり、他の車が通れない専用のバスレーンを走っており渋滞知らずです。
 
 P1030775 のコピー
 
 5分に一本以上のペースで来るし、お値段も3500ルピア(30円程度)と激安。これなら地下鉄いらねえんじゃねえかと一瞬思うのですが、やはり所詮バスはバスであり、何車両も連結している電車とは輸送できる人の数が段違いであり、なんやかやで不便です。
 とはいえ、就職活動で訪れるような会社や人材会社は、このトランスジャカルタ1号線沿いにあることがほとんどなので、就職活動の際のホテルはこれの駅から近いところにとることをお勧めします。
 
 日本人向けのスーパーや飲み屋が建ち並ぶブロックM
 
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 最新のオフィスビルが建ち並び、日系企業が次々と入っているプラザスナヤン
 
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 西武デパートや紀伊國屋、無印良品や各種日本料理屋をはじめとした便利なテナントが入った巨大デパート群、プラザインドネシア一帯
 
P1030702 のコピー
 
 などなど、日本的、先進国的な生活をするのに欠かせないスポットは全てこの1号線沿いにあるので、実際に住むことになった際も、この路線にはお世話になると思います。
 
 また、多くの工場はジャカルタ市街ではなく、そこから離れた工業団地と呼ばれるところにあります。
 私は、市内から1時間程度離れたところにあるある工業団地に行ったのですが、こんな感じでのんびりとした広い土地に、各種工場や、
 
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 銀行などが入った商業施設があります。
 
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 工場勤務の人は、このような工業団地に住んだり、毎日車で1時間程度かけてジャカルタ市内から通勤したりしているようです。
 まあ、この工業団地にも、小洒落た日本料理屋があったり、ゴルフ練習場があったりと、それなりに楽しく暮らせるような施設は整ってるので住めば都みたいですけど。
 
 こんな風に、ジャカルタはかなり住める/住めないがハッキリする都市であると思います。交通事情だけでなく、イスラム教の国なので朝5時にコーランが流れるし、治安もよくないので夜の一人歩きは危険です。
 インドネシア就職を考えている人は、もし仮に電話面接などだけで、現地に行くことなく就職できちゃうことがあったとしても、必ず事前に足を運んで、何日か生活してみて、自分がこの土地になじめるかを確認してから行くべきであると思います。
 香港やシンガポール、バンコクは10人いたら8人くらいなじめると思うのですが、ジャカルタはかなりハードルが高いです。
 それ故に、他国と比べて若い人にもチャンスがあるわけですので、その特性をよく考えて就職の選択肢に入れるといいと思います。
 
 ちなみに、ジャカルタ市内でもゴルフ場は近くに沢山あるし、インドネシアは飛行機が異常に安く、片道3000円くらいでバリ島やメナドなどのリゾートに行けるので、楽しいことも沢山ありますよ。
 
 
 
 
 
 
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はてなブックマーク→ このエントリーをはてなブックマークに追加 2012-02-21 | 10.ジャカルタ就職活動 | トラックバック:(0)件 | コメント:(0)件
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著者近景

もりぞお / 森山たつを

Author:もりぞお / 森山たつを


海外就職研究家という変な肩書きを名乗ってます。
 本を書いたり、海外就職に関するセミナーやったり、BBT大学の講師勤めたり、毎日エデュケーションの連載やったりしてます。
あと、J-Cast会社ウォッチで連載してます。
「アジア海外就職」という選択肢

 外資系企業に7年+日系大企業に2年勤めた後、突如会社を辞めてビジネスクラスで1年間世界一周旅行に出る。
 その後、2年間日本で働いた後、またも突如会社を辞めて、現在アジアでの日本人就職について研究・発表を生業にしている。

詳細なプロフィールはコチラ

 ちなみに、この似顔絵は「海猿」「ブラックジャックによろしく」でおなじみ、漫画家の佐藤秀峰さんに描いて頂きました。

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もりぞおWorks
2008年8月から2009年7月まで、北は北京五輪から南は南極(の側)まで、ビジネスクラスでうろうろしてきました。 image02.jpg

北京五輪でのアニマル浜口との2ショットから、地球最高の絶景ウユニ塩湖まで、いろんなところの写真集。 PhotoStudio.jpg

映画から、本から、メカまでなんでも書評。今でも気まぐれで月一くらいで更新予定。 20091017141444e4f.jpg
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