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二カ国目はタイです。資源なしの工業国。政治は悲惨だが経済力はあるって、あの国とそっくりじゃね?

 2011-10-08
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さて、インドネシアに続いて調査するのは、タイです。

多くの人にとって、タイとかインドネシアとかベトナムとかカンボジアとかは、「東南アジア」という箱にごちゃごちゃに入っていて、その違いはよくわかっていないでしょう。(南米人が日本と中国と韓国と台湾と香港の区別がついていないように)
しかし、タイは東南アジアの中ではかなり先進的な国だったりします。

それゆえに、アジアのどこに行くにしてもタイ経由が便利でした。また、今のようにネットでどんな航空券でもあっという間に買うことが出来なかった時代、一度タイの首都バンコクまで行って、バンコクからインドやラオスへの航空券を買うのがリーズナブルだったりもしました。

日本の大企業に在籍してたとき、工場がタイにあったこともあり、何度も出張に行ってるため、もりぞおさんのパスポートにはタイの入出国のスタンプがやたら押してあります。(紫の三角のスタンプなので、よく目立つ)

なぜ、タイが東南アジアの中で発展することが出来たのか?
その原因の一つが、タイがうまいこと色々な国の植民地になることがなく、独立を保ってきたことです。
それゆえに、東西冷戦の頃、周りにあるベトナムやラオスや(ポルポト時代の)カンボジアなど、周りにあった共産主義国に対抗するために、アメリカやイギリスが資本を大量に落としたわけです。

ひとりあたりのGNPは東南アジアの中では高い方で1000ドル近辺のベトナムやカンボジアやラオスと比べると4倍近い約4000ドルになっています。(ちなみに、インドネシアは2300ドル。あと、マレーシアが約7000ドルとタイをぶっちぎっていてちょっとびびっている)

ちなみに、人口は6600万人(インドネシアの約1/4)。
天然資源はさっぱりで、電気が足りなくて(アジア最貧国のひとつである)ラオスから電気を輸入している状態。
従って、主な産業は工業と農業。

また、政治的混乱は日常茶飯事で、2,3年に一度クーデターとか暴動が起こっている感じ。
そもそも、政治家がめちゃくちゃで、2006年頃クーデターを起こされたタクシン首相の経歴とか大変なことになってます。

要約すると、商売で大もうけして首相になって、経済発展させると同時に治安を改善するために麻薬犯とかも千人単位でぶっ殺す。そして、所得隠しとかもやりまくり、それを報道した報道機関を国外追放。

まだまだいろいろあるので、もうちょっと掘り下げたい人は、もりぞおさんが昔書いた記事をどーぞ。

【報道特別企画】タイの変態大統領


ただ、大統領が変態でも、その上に王様(プミポン国王。名前がかわいい)がいて、国民は王様には忠誠を誓っているので、さほど大事にはならなかったりもするわけです。

さて、ここまで書いてきて気づいたことがあります。

東西冷戦中、西側諸国の防波堤として、アメリカ様の寵愛を受けて経済発展。
資源がさっぱりなので、工業で一生懸命モノを作るのがお仕事。
政治家はどうしようもない状態だけど、その上に名誉職的な国家元首がいて国はまとまってる。

日本にそっくり!


そんな、似たもの同士だからなのかはわかりませんが、タイには膨大な量の日本企業が進出しています。
そして、タイ人はその日本人に対して、膨大な量の産業を作り上げています。

有名すぎる日本人専用の夜の街。あらゆるタイプの日本料理屋。日本語の本屋やDVD屋。
日本のしゃぶしゃぶなんて、タイ風にアレンジされてタイスキ(タイ風すきやき)なんて名前になってチェーン展開されてるし(こういうとこも日本にそっくりだ)

これだけ産業的に日本との結びつきが強いんだから、さぞかし日本の大手エージェントも進出してて情報入手しやすいんだろうなと思っていたわけですが、現在大手エージェントは軒並み撤退中。
どうやら、アジア通貨危機とかこの前の暴動の前後に進出→撤退したみたいです。

そんなわけで、一番渡航回数も多く、日本企業が多いことも知っており、出張で働いたこともあるのに、転職活動するとなるとなーんも分からない国、タイ。

とりあえず、2,3日行ってみて、様子をリサーチしてきます。

生活環境としては、蒸し暑いこと以外は、食事よし、治安まあまあ、物価安しと、高いレベルで安定している国。
求人状況しだいじゃ、私にとっても、多くの海外転職希望者になっても、本命の国になるんじゃないかと期待してたりします。


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はてなブックマーク→ このエントリーをはてなブックマークに追加 2011-10-08 | 03.タイ準備編 | トラックバック:(0)件 | コメント:(2)件

洪水のチャオプラヤ川で日本と後進国の格差問題を考える

 2011-10-13
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バンコクに着いて、ホテルに荷物を預けて、一番最初に向かったのがチャオプラヤ川でした。
現在、アユタヤで洪水が起こっており、遺跡や周辺の工業団地が大変な被害に遭っています。
今のところ、バンコクの市内に影響はほとんどありませんが、今週末満潮を迎えたときに危機が訪れるのではと言われています。

そして、そのバンコクからアユタヤ、そして遙か先のメコン川まで、1000kmにも渡って悠然と流れているのが、チャオプラヤ川。
今回は、所用により、地下鉄やモノレール、バスと並んで、バンコクの足となっている船、チャオプラヤエクスプレスに乗ってみました。

まず、モノレールの駅から船着き場に向かう道に土のうが置いてあり、警戒水域にあることが分かります。

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しかし、今のところ川は穏やかなので危険はなさそうなので、ごー。

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高層ビルとレトロな船の組み合わせが、まるで浅草からお台場への遊覧船です。
しかし、のんきなことを言っていられるのもこの辺までで、上流の方に行くとこんなことに。。

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完全に沈んでますがな。

ここで、一緒に乗り合わせてた日本人のおっさんが声をかけてきました。
「いやあ、私も何度もここに来てるけど、こんなに水が出てるのは初めてだよ」

彼は定年後にタイに来てて、今はチェンマイでボランティア(農業)をしているそうです。

「開墾とか収穫をやってるんだけど、朝早く起こされて、トラックで何時間もかけて移動して、朝から晩まで野良仕事。ニュースを見る暇もないよ。。」

 ボランティアには彼のような老人のほかに、日本や欧米からの大学生もたくさんきているそうです。

「何十万円も払って、朝から晩までこき使われて、ついでに食中毒とかで入院する人も出て。。いろいろ過酷だよ。」
「なんで、そんな過酷なことを、自ら進んで。。」
「まあ、農業好きだからね。。」

彼は、現役時代は保険会社に勤めてたそうです。
しかし、最後の5−6年は人材会社に強制的に出向させられてたとのこと。

「30年も保険稼業やってて、いきなり人材会社で結果が出せるわけないよ。それで、子供みたいな若造にねちねちと文句を言われて。。やってらんないよ。」

 どうやら、リストラのための乳母捨て山に行かされてたようです。
 日本の会社は、正社員を解雇できないため、こうやって、嫌がらせをして退職に追い込むことが多いのです。
 
「大変でしたね。」
「まあ、その嫌みに耐えれば、毎日定時に帰るし、有給は全部使い切る。夏休みとか一ヶ月とってたかな。給料はしっかりもらえるから、まあ、悪くはないかな」

 こうやって、会社の人件費は働かない老人に渡っていくのです。。

 しかし、この人を憎むのは筋違いです。
 労働基準法に守られ、与えられた仕事をこなしている(ただし結果は出ていない)のだから責められる故はありません。
 きっと、同じような境遇で心を病んで、今も苦しんでいる人もたくさんいるでしょう。

 そんな酷い仕打ちをする会社を恨むのもやっぱり違います。
 会社だって、好きで仕事をしない人に高給を払っているわけではないのです。解雇が出来ないから、こうやって仕方がなく高給を払いながら、少しでも損害を減らすために(1円の得にもならない)嫌がらせをする以外方法がないのです。
 
 結局国の作ったルールが間違っているのですが、「正社員を退職金を保証すれば、自由に解雇できるようにしよう」と言って、猛反対するのは日本国民です。
 問題は、ぐるっとループしていて、解決は大変難しいのです。
 そして、その問題は、たくさんの人を少しずつ苦しめて、日本全体の閉塞感を深めていきます。
 
 では、何十万円も払ってタイにボランティアに来ている若者は、本当にボランティア好きで来ているのでしょうか。それとも、就職先がないから経歴の穴埋めに来ているのでしょうか。エントリーシートに書くことを増やすためにきているのでしょうか。。
 まあ、こちらは、学生の心の満足感を高め、現地の人の役にも立っているので、上記の問題よりは健全かもしれません。
 
「でも、俺たちは好きでやってるからいいけど、現地の人は大変だよ。
 子供が何人もいるのに、朝早くトラックに乗せられ、夜遅くまで過酷な労働。夜遅く帰ってきて、子供と一緒にご飯を食べてすぐに寝るだけの生活。それでも、給料は一日の600円くらいだからね。。。
 そんな生活だから、子供は5歳くらいから働かされるし。」
 
 日本や欧米の就職難とは別次元の過酷な人生がそこにあります。
 
「そんな生活だから、麻薬に走る人も多くて、警察に捕まる人も多い。親が捕まった子供は生活がすさんじゃって。。もう、どうしようもないね」

 そんな話をしていると、船はどんどん上流にいき、家がみすぼらしくなってきます。
 
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 一般的に、川の側には貧乏人が住んでいることが多く、今週末、水があふれたら、きっと彼らのギリギリの生活は破綻してしまうのでしょう。
 
 そして、終着駅の船着き場は沈んでました。

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 橋の上をわたって外にでると、多くの人たちが土のうを作っています。
 
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 多くの、決して裕福そうではない人たちが必死に作業をしています。
 この土のうの多くは、川に面しているこの船着き場に積まれているのですが、町を歩いていると、銀行や貴金属店の入り口にも積まれていることが分かります。
 
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 隣の、ゴミのようなものを売っている商店はそのままで、金のある銀行はしっかり守られる。
 まるで、リーマンショック後のアメリカのようです。
 
 どんな制度も、うまく回っているときは、多くの人が幸せになる。
 でも、ひとたび歯車が狂い始めると、弱いものから酷い目に遭っていく。
 
 洪水もそう。リーマンショックもそう。日本の景気減退もそう。
 でも、それ以前に制度とか災害とかを超えた、普遍的な貧困も存在して、その存在は何十人かがボランティアで力仕事をしても解決するわけではない、大変難しい問題で、人が生きて行くには、世界はいろいろ厳しいなあと思うわけです。
 
 一生懸命土のうを作っている人たちの家も、きっと週末には床上浸水になっちゃうんだろうなあ。。
 


はてなブックマーク→ このエントリーをはてなブックマークに追加 2011-10-13 | 03.タイ準備編 | トラックバック:(0)件 | コメント:(2)件

バンコクの刑務所の日本人無期懲役囚に会いにいってみた アゲイン

 2011-10-15
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バンコクの刑務所に日本人無期懲役囚に会いに行く アゲイン

 もりぞおさんが、2008-9年の世界一周旅行でやり残したことが3つあります。
1.南極に行けなかった
2.ギアナ高地に行けなかった
3.バンコクの刑務所で無期懲役囚に会えなかった

 1,2は何をしたかったかだいたい分かると思いますが、3つめについては説明が必要ですね。
 ネパールのカトマンズの日本式カレー屋に置いてあったノートにこんなことが書いてありました。
「バンコクの刑務所に、日本人の無期懲役囚がいる。
  大変退屈しているから、みんなで会いに行こう!」
 
 どうやら、タイで麻薬関係で捕まり、無期懲役を食らってしまい、投獄されているようです。そして、タイの刑務所は、別に親族縁者ではなくても面会ができてしまうため、彼らに会って話し相手になってあげよう。彼らもそれを望んでいる。ということみたいです。
 
 当時世界一周を謳歌し、最後の国、タイで日常へ戻るリハビリをしようとしていた私としては、最後の最後で、究極の不自由を強制されている人たちに会うのは(悪趣味とはいえ)大変意義深いと思い、とりあえず行ってみたわけです。
 
 が、刑務所まで行ったのに、当日はタイの祝日で面会はなしよ。
 日程的にバンコクにいるのはたったの1日だったので無期懲役囚との面会は幻に終わりました。
 
 日本に帰ってきて、彼らについて少し調べてみると、ノートに書いてあったことよりも、もう少しハードであったことが分かりました。

 現在、刑務所に入っている日本人は8人。(そのうち面会を望んで名前をネット上で公開することを許可している人は6人)
 その中の数名は、高齢かつ病気を患っているのですが、検査費用はおろか薬代も払えないため非常に苦しんでいる。
 
 タイの刑務所では、生きていくために最低限の(馬の餌のような)食事は出るのですが、それ以外は自分で費用負担をしなくてはなりません。
 カップラーメンのような食事も、病院の検査費用も、薬代も。
 
 通常、家族などから仕送りの金が送られてくることが多いのですが、刑期が何十年となると、親族が亡くなったりしてその仕送りも途絶えてしまう。そうなると、天涯孤独の中、生きていくために最低限の餌のみで生きていくしかないわけです。
 
 諸外国には「受刑者ローン」なるものがあって、受刑者に定期的に金を貸し、出所後それを返済するという仕組みがあるらしいのですが、日本にはなし。
 もちろん、日本大使館がお金を貸したりしてくれるわけもないわけで、国には何も頼れない状態なわけです。
 
 そもそも、麻薬犯といっても、タイの田舎の方では大麻なんてやり放題なわけで、日本の高速道路でスピード違反で捕まるくらいの感はあります。もっというと、報奨金目当てに観光客の鞄の中に麻薬を入れ警察に通報するような輩もいます。
 今はいっている人たちが、そういう被害者なのかは分かりませんが、無期(もしくは数十年)の懲役は過酷です。
 
 また、恩赦といって、極まれに刑期が短くなるチャンスがあるのですが、日本大使館が積極的に動かないため、恩赦が日本人に回ってくるのが遅いという問題もあるようです。

 さらに、裁判は非常にスピーディーに行われ、判決が降りると覆ることは一切ないため、かなり早い段階から弁護士をつけないと、たとええん罪であっても、有罪になってしまう可能性が高いわけです。
 一般的に、どの国でも、外国人容疑者に対する仕打ちは厳しいものです。
 
 ただ、こんな過酷な状況の中でも、明るく情報を発信している人もいます。
「珍宝さん」という方は、獄中から定期的に、バンコクの日本人向けフリーペーパーに記事を書いており、その内容は下ネタばかりです。
 ちなみに、彼は先日恩赦が適用され、釈放されて日本に帰国したそうです。
 
 で、国際的である上に、道義的にもいろいろ難しいことがある問題であるコレ。
 もりぞおさんが考察するには(情報も足りないし)ちょっと手に余る感じです。
 なので、とりあえず、懲役囚の人に会って、食べ物とか日本の本とかを差し入れしてこよう!というのが今回な企画なわけです。
 
 日本から家にあったいらない本(もりぞおさんは、本をほとんどスキャンしてしまったため、未読の本はあまり残ってない)とバンコクのセブンイレブンで買ったカップうどんとかかっぱえびせんをもって、チャオプラヤ川を上り、着いたところが、バンクワン中央刑務所
 
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 正門は普通の役所と変わらないですが、柵の向こうに見える建物は見るからにプリズン
 
aP1010621.jpg
 
 ここで、係員に話して、面会のための書類を書きます。
(なお、刑務所への行き方や、手続きの方法などはここのHPに詳しく書いてあります)

 刑務所の横には、面会者用の待合スペースがあります。
 
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 食べ物やがあり、ベンチがあり、みんなが楽しそうにお弁当を食べたりしています。
 刑務所の面会だからといって、必ずしも悲壮感が漂うわけではないのがこの国のお国柄なのかもしれません。
 
 1時間以上待たされて、刑務所の中に入れることになりました。
 持って行った本の検閲があるのですが、須藤元気がチェ・ゲバラと同じルートで旅をした旅行記「レボリューション」ははじかれました。。
 まあ、キューバの国旗とか、ゲバラの肖像画とかがバンバン載ってるからなあ。。
 
 また、刑務所の中は短パンNGらしく、ズボンの上から作業着みたいなのを着せられます。
 
 面会室に行くと、たくさんの人たちが面会をしています。
 面会席には電話機が置いてあり、席の向こうはガラス。
 ガラスの向こうに2mほど空間があり、その向こうには同様の面会席が。
 つまり、2枚のガラスと2mの空間を隔てて、電話で話をするわけです。
 
 周りを見渡すと、いろんな人たちがいます。
 父親が捕まり、母親と子供で面会をしている人。
 恋人同士なのか、捕まった黒人男性と面会のタイ人女性が英語で話をしています。
 また、差し入れの受付所には大量の物品が検疫中です。
 
 周りの受刑囚の人たちの顔にはそれほどの悲壮感はありませんでした。
 来てくれた人への精一杯のお礼のために、無理矢理作っているものかもしれませんが、笑顔であれやこれや話をしています。
 
 面会に来ている人たちの顔にもそれほどの悲壮感はありませんでした。
 楽しそうに話をし、子供たちは途中で飽きて、刑務所内をうろうろしています。
 
 そういうものか・・刑務所に入った人たちの気持ちなんてこれっぽちも分からないなあ。。と思いながら、日本人の受刑者がくるのをぼーっと待つもりぞおさん。
 
 結局、日本人受刑者の人は出てきませんでした。

 
 のんきな観光客なんかと会いたくなかったのかもしれません。病気が重くて外に出る体力なんてなかったのかもしれません。単に刑務所の係員がミスったのかもしれません。
 
 なんども係員に「出てこないんですけどー」と言ったのですが、「今電話した。」としか言ってこないので、真相は全く分かりません。
 とりあえず、理由が3つめであると勝手に決めつけて、係員に切れようと思ったのですが、下手に騒ぎを起こしてそのまま収監されたらたまったもんじゃありません。(この国で、外国人に対してまともな法律が適用されるとは思えません。。)
 
 とりあえず、腹いせに、持ってきた差し入れを「おまえにやるよ!」と係員に渡して帰ってきました。
 
 この旅で、また宿題が一つ残ってしまいました。
 しかし、この受刑者に会いに行くという宿題はクリアすべきものなのでしょうか?
 受刑者の人にとっていいことなのか。自分にとって学ぶべき何かがあるものなのか。
 三度目のトライをすべきか、ちと悩んでいます。
 
 
はてなブックマーク→ このエントリーをはてなブックマークに追加 2011-10-15 | 03.タイ準備編 | トラックバック:(0)件 | コメント:(5)件

バンコク日本人現地採用事情 新卒でも高卒でもOK!「日本人であること」の価値が高い国

 2011-11-03
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※本記事は、現地在住の複数の業者、在住の方々にお話を伺った情報を元にしておりますが、分析内容に関しては私の見解も多分に含まれております。この記事を読んで、バンコクが気になった方は、是非一度ご自身の目で確認していただくことをお勧めします。

 さて、ジャカルタの就活事情および現地生活事情はこの辺にして、次の国、タイの首都・バンコクに話はうつります。

 香港やシンガポールの就職の場合「日本人であること」の価値はそれほど高くなく、「どんな職歴を持っており何が出来るか」が重視されます。(日本のキャリア就職と同じですね)

 それに引き替え、以前にご紹介したジャカルタやこのバンコクでは、「日本人であること」の価値が高く、日本人であれば業務経験のない新卒でも受け入れてもらえます。(経験者であれば、学歴が高卒でもOKの場合もあるそうです)

「新卒の仕事っていっても、コールセンターじゃね?」って突っ込みもありますが、必ずしもそればかりではありません。
※バンコク市内には日本のコールセンターがあり、現地で働く日本人が日本からの(主にクレームの)電話を受け付けてます。あなたがかけたその電話も、実はバンコクにつながっているかもしれない…)

 バンコクの求人で一番多いのはやはり製造業。
 職種として一番多いのが技術者なのですが、それ以外に営業の仕事も多いです。

 自社で作っている製品を他の日本企業に売り込む仕事です。

 日本国内だとケイレツといって、「うちの会社の商売相手はトヨタおよびその子会社だけ」みたいなところが多いのですが、バンコクではそんなしがらみ関係なく、需要があるところとはいくらでも取引をします。そのため、新規開拓が必要な場合が多いです。

 その際に必要なのが、日本人の決定権のある担当者との交渉でありコネクション。
 そのために、「日本人の集まり」に参加することが必須であり、一番大切なことが「日本人であること」になるわけです。

 こういうしがらみは、どう見てもクールとは言い難いのですが、このような閉鎖性があるが故に日本人の価値が高くなっているということは否定できません。

 もちろん、こういう「日本人であること」を売りにする仕事だけではなく、今まで培ってきた製造業の技術や、ITの知識、事務処理能力や、広告業界での経験など、様々な「出来ること」を売りにした募集もたくさんあります。(ただし、金融は少ないとのこと。これは金融大募集中のジャカルタとは大きく違うところですね)

 給料的には新卒だと月給は7.5万-9万円くらい。物価水準は(このあとのblogで詳しく公開しますが)日本の1/3と以下(特に家賃が結構安い)いったところなので、それなりの生活は出来ると思います。ただし、セレブとはほど遠そうです。

 ある程度キャリアを積んだ女性の事務職なら、月給15万円くらい。ミドルマネージャクラスなら25万円程度と、このレベルまでくると、ややセレブな生活といえるかもしれません。

 もちろん、バンコクにある多国籍企業で要職を務めており、年収は数千万レベルという人もいて、上を見れば青天井。まあ、そのレベルの人材はこのblog見て転職活動しないと思うので関係ないとは思いますが、バンコクでのし上がっていき、日本にいる以上の給料を稼ぐことも可能というわけです。

 語学としては一番重要なのが「日本語」。
 職歴よりも学歴よりも「きちんとした日本語」が喋れることが必須なので、この辺が危ない人わちゃんと矯正してくださぃ。(←勘でギャル語を使ってみた)

 そして、社内公用語は英語であることが多いので(採用時に英語を重視しない会社であっても)英語が喋れる方が良いでしょう。
 タイ人でも、大学を出たマネジメントクラスはTOEIC900点以上の人材はごろごろいて、彼らといかに上手く協力して仕事をするかでパフォーマンスが大きく変わることと思われるからです。

 タイ語に関しては「タイ語が出来ないから採用されない」ということはほとんどないそうです。まあ、マイナーな言語を使う国の人は(日本人が日本語を使う外人のことが大好きなように)、自国語を使う人のことが大好きなので、現地に入ってから覚えていくといいと思います。

 ちなみに、バンコクの労働者の最低賃金が月1.7万円程度。田舎だと1.2万円程度。
 これと比べれば、日本人の新卒の給料7.5万円がいかに破格かが分かります。「日本人であることの価値」は、非常に高いということがわかりますね。

 まあ、タイ人は暖かい国の人らしく大変働かない人たちで、
バンコクの会社で「不良品を出した奴は居残りで直すように。その間の残業手当は出さない!」って言ったら、その日に速攻誰ひとり働かなくなり、
「働かない奴は帰れ!」って言ったら、全員帰ったそうです。


 そういう人と比べたら、確かに日本人社員は扱いやすいですよね。。(まあ、タイ人の方がグローバルスタンダードに近いと思いますが…)

 なお、社会保障費は非常に安いそうですが、それで受けられる医療のレベルは高くないです。
 そこで、多くの日本人は海外旅行保険などに入り、現地の日本語で受けられる豪華な病院で診断を受けることが多いそうです。その保険料を会社負担してくれるかは、入る会社次第ということで、要交渉になってきますが。

 バンコクには、日本語で診察を受けられる病院がたくさんあり、設備もかなり新しいのでそういう点の不安は少ないとのことです。

 そして、現在なんとか山を越えたと思われる洪水の影響。

 多くの日本企業の工場が水に浸かり操業停止になっていますが、それでも進出している6千社以上の工場のうち、被害が出ているのは数百社レベル。

 被災していない工場は、穴埋めのための増産が続いているし、被災した工場に対する復興需要もこれから多くなるため、就活への影響はプラスもマイナスもあり、何ともいえないところです。
 でも、求人が一気に80%以上減少したリーマン・ショックとは全然違うということで、あまりナーバスになる必要はなさそうです。

 就活事情は、こんな感じ。びっくりするほどいいわけでもないけど、チャレンジする価値はありそうだなというのが私の感想。
 そして次回、バンコクでの生活環境についてお伝えします。

 結局就職ってのは給料を含む仕事のメリット・デメリットと、生活レベルのバランスですからね。


はてなブックマーク→ このエントリーをはてなブックマークに追加 2011-11-03 | 03.タイ準備編 | トラックバック:(0)件 | コメント:(5)件

生活する都市としてのバンコクその1 日本以外で一番日本人のための施設が多い都市

 2011-11-06
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 バンコクほど行ったことがある人と、行ったことがない人の認識の違いが大きい街はないかもしれない。

 行ったことがない人の頭の中にあるのは、
児童売春、オート三輪、チャオプラヤ川で水浴びする子供たち、木造建築、不味いタイ米
 こんなところだったりしませんか?

 バンコクの中心地で適当に写真を撮るとこんな感じです。

P1020331.jpg

 外資系金融機関!
 その下に見える看板はHIS!
 ぴかぴかの車!(オート三輪なんてほとんどない!)
 新しいマンションの看板!
 左隅に見えるタワーマンション!

 バンコクの中心部のスクンビット周辺を歩いていると、後進国感は全くありません。

 そして、日本の企業の事務所の多くはこんな感じで、

P1020421.jpg

 このスクンビット周辺にあるのでこの周辺で、海外就職でバンコクに住んでいる人はこの辺中心で過ごすことが多くなると思います。

 しかし、バンコク、ジャカルタ、メキシコシティと並んで世界三大渋滞に数えられています。特にこのスクンビット周辺の大通りは1日に15時間くらい渋滞していると思われます。

 しかし、そんなバンコクに現れた救世主がコレ。

240px-Train_leaving_Asok_Station.jpg

 BTSと呼ばれる高架鉄道。
 こんな風に、

240px-Bangkok_traffic_jam.jpg

 大通りの上を通っている鉄道で、昼間は2,3分に一度くらいのペースで車両がきて、夜の12時くらいまで動いています。
 まさに、バンコクの山手線。
 これさえあれば、自動車がなくても快適なバンコク暮らしが満喫できます。
 
 それ以外のエンターテイメント施設も充実しています。
 例えば、BTSでカンタンに行けるデパートはこんな感じ。

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 最上階には最新式のシネコンとか、

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 場所によってはIMAXシアターもあります。

 地下には暑さを忘れさせる、スケートリンクまで!

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 だからもう、ホント後進国じゃないんだって。

 また、日本文化がそのまま導入されているのも特徴で、伊勢丹のこんな光景を見ると、

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 ここが異国の地なのかどうか、迷ってしまいます。
 中にはお好み焼き屋とかあって、さすがにこれは日本人用の店だと思っていると、結構タイ人も普通に食べてたりします。
 もっというと、「日本食屋」があるのではなく、「日本にある専門店」があるのがバンコクの凄いところで、デパートに普通に「TVチャンピオン第二位を獲得したラーメン店!」みたいな看板があるのだから、もうなにがなにやら。。

 さらに一歩踏み込んで、回転しゃぶしゃぶなどといった、オリジナルな店舗形態まで。。

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 全然旨くないのですが、タイ人は楽しそうに肉をゆでたり寿司をつまんだりしています。

 資生堂の看板も、そのまんま椎名林檎だし。。
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 電気屋も売ってるものは日本と一緒。
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 日本のための施設が多く、しかも、その施設も結構普通にタイ人が使っている。
 暮らしやすさと、親日感、そして現地の経済力の高さをひしひしと感じて、暮らしやすそうだなあということを実感する訳です。

 そして、悪名高き、夜の街。

P1020390.jpg

 もう、この写真とか見ると、銀座とか歌舞伎町の裏路地にしか見えない。。
 道ばたには、おにぎり屋とか、焼き鳥屋があって、半縁日。
 
 残念ながら、洪水の影響で、お店の女の子は暇そうに店の外でたむろっていましたが、日本の夜の街が恋しくなったら、出稼ぎ労働者が東北の方言を聞くために上野駅に行くように、いつでもパッポンストリートがあなたを待っています。

 こんな感じで、ちょっと異常なくらい日本人が住みやすいバンコクを紹介してみました。次回、この街の物価などについてお伝えします。

はてなブックマーク→ このエントリーをはてなブックマークに追加 2011-11-06 | 03.タイ準備編 | トラックバック:(0)件 | コメント:(0)件

生活する都市としてのバンコクその2 1/3の物価と、便利過ぎるサービス これを見てバンコクで暮らしたくなるか?そこがキモだ

 2011-11-09
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さて、前回ご紹介した便利な街、バンコク。
 今回は、物価の方を見ていきましょう。

 まず、家賃ですが、前回紹介したBTSの隅っこの方の駅の周辺(市内どまんなかから20分くらいの場所。山手線で言うところの日暮里)で、大体ワンルームで1.5万円くらいからが相場だそうです。 安っ!

その他の物価は、

コーラ 500mペット 45円
お茶 500mペット 50円
カップヌードル 35円
ポテトチップス 75円
プリングルス 150円
ビール 350m缶 100円

野菜 1パック 45-90円

電車 50円(距離による)
タクシー初乗り 45円

屋台飯 100-200円
レストラン 500円程度

 ジャカルタ編と項目がきちんとあってなくて申し訳ないのですが、おおかた同じくらい。ちょっと高いかなって感じです。
 日本と比べると1/3程度ってとこでしょうか。

 ただ、町並みとかでもお見せしたとおり、屋台の飯とかを除けば、クオリティが日本と変わらないものが多いので、お得感はあります。

 そして、特筆すべきは屋台飯の安さ。タイは、専業主婦がいても自炊はあまりしないという文化があるので、外食産業が異常に発達しておりコストパフォーマンスが非常にいいことが多いです。(ただし、衛生状態には中以外強う。私なんかは結構平気ですが、おなか壊す人もいます。。)ちなみに、単身者用アパートでは、台所自体がないことも多いとか。

 地元の人が行くようなスーパーの様子ですが、日本(ってかアメリカに近いか)とあまり変わらない外観だし、

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 野菜とかの売り方もこんな感じ。

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 ついでに、総菜コーナーの焼き魚とか寿司とか、日本そのもの。

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 ミスタードーナツがこんなモノを売り出しているのはご愛敬。。

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 また、デパートには普通にユニクロがあります。

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 値段が、フリース1200円と

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 日本と大差ないのはご愛敬。
 まあ、日本人の肌感覚ではバンコクでフリースは必要ないですが。。タイ人は20度を下回ると寒い寒いといいだすらしい。

 もちろん、洋服もユニクロよりやすい店はたくさんあるし、なにより日本人感覚では「冬」がないので、一年を通して夏服でおっけー。よって、「衣」に関するコストは非常に小さくなります。

 また、タクシーに関しても、きちんと地図が読める人が多く、大方の場所はちゃんと連れて行ってくれます。(たまに空港からのタクシーにぼったくりとかいるけどね)
 そもそも、先のBTSと(日本のODAで作った)地下鉄が便利なので、タクシーあまり使わないし。
 
 治安も、若い女性が普通にうろうろしているくらい安全だし、スリとかひったくりとかはともかく、大きな犯罪に巻き込まれそう感はないです。
 ちゅか、電車に乗ってると、日本にいるときと同じ、「このお姉ちゃんの鞄、ガード甘いけど大丈夫なのか。。」感を感じるくらいです。

 バンコク就職のメリットはまさにココでしょう。


 ジャカルタと比べて給料とか待遇のレベルが低いことは否めません。
 また、任される仕事も、バンコクに数千社もある「日本人村」の中での仕事が多く、グローバルな市場に向かって、自分の価値を上げていくという感じではないところが多い気がします。

 その代わり、前回と今回に取り上げたような便利すぎる街、日本人向けにカスタマイズされた街そして、そこにタイの独特の緩くて生暖かい文化が混ざって、何ともいえない快適な空間になっているのです。

 こんな中で働いてみたいのか?ってのが、一番のキモではないかと思います。
 だから、興味のある人は、一度バンコクに来てみることをおすすめします。
(ジャカルタと違って)空港から街へ行くのも電車で一発だし、街は市内交通が充実してる。物価も安くて飯も旨い。
 東南アジア旅行の入門にぴったりの都市なので、おいでませ、バンコク♪

 って、私は政府観光局とは全く関係ないんだが。。

 でも、まずは自分で足を運んでみることをおすすめします。
 


はてなブックマーク→ このエントリーをはてなブックマークに追加 2011-11-09 | 03.タイ準備編 | トラックバック:(0)件 | コメント:(0)件

グローバル人材を目指す前に、グローカル人材を目指してみよう!世界を股にかける前のステップとしての「日本人村」就職

 2011-11-12
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さて、ジャカルタバンコクの日本人現地採用事情と住む街としての様子をお送りしてきましたが、いかがでしょうか?
私が思ったことは、「日本人ってすげえな」ってことです。

バンコクにもジャカルタにもすでにたくさんの日本人が進出しており、日本人のコミュニティを作っています。

そのコミュニティは現地の会社からみても、日本のグローバルカンパニーのビジネスからみても重要なモノであり、その中で働ける人材は重要視されています。(特にジャカルタで顕著です)

また、そのコミュニティは、独自の商店やレストラン、住環境やサービスを作り上げ、日本人が暮らしやすいような街を作り上げています。(特にバンコクで顕著です)

現地の日本人コミュニティ。もっというと「日本人村」
すでに海外に渡りこの「日本人村」を作った人たちは、これから海外に出て行く日本人にとって便利なシステムを、すでに現地に作り上げてくれているのです。

海外に日本人現地採用として日系企業に行くことは、この「日本人村」に移住することにほかなりません。

シニカルな見方をすると、「なんで折角日本を脱出するのに、脱出先が「日本人村」なんだよ」という突っ込みが入るかもしれません。
もちろん、現地の日系企業は「来る日も来る日も終電帰り」のスーパー日本人社畜ほどではないにしても、多かれ少なかれ(現地人よりは)社畜的な働き方を求めてくるかもしれません。

だったら、日本で社畜をしてればよくね?
私はそうとは思いません。

日本で働く場合は、
ビジネス環境日本語、日本流
作業日本語、日本人と協業
生活日本風

です。これに対し、海外の日系企業に勤める場合はこうなります。
ビジネス環境日本語、日本流
作業英語(または現地語)、現地人と協業
生活現地風を日本風にアレンジ

お金を稼ぐ根幹であるビジネス環境は慣れ親しんだ日本語、日本流でありながら、末端の作業は違う国の言葉で違う国のスタッフと協業して行うことになります。
そして、仕事以外の生活習慣は、日本人に便利なものをがっつり使って日本と変わらない生活をするもよし、一切使わず現地人と変わらない生活をするもよし。自分で自由に選べます。

大事なところは得意分野で戦い、末端は新しいやり方にチャレンジ。
何もかもをゼロからのスタートにするよりも遙かに難易度は低くなるわけです。

異国にある「日本人村」のなかで、異国人と一緒に仕事、生活をする。地理的にはグローバルであり、仕事のやり方的にはローカルのやり方を中心としている。
こんなことが出来る人材は、「グローバル人材」「ローカル人材」の中間である「グローカル(G-Local)人材」とでも呼べばいいんじゃないでしょうか。


この「グローカル人材」としてのスキルを身につけると、その後の展開は複数考えられます。

1.グローカル人材として現地に根を下ろし、現地のローカル人材としてのスキルも身につける
ビジネス環境日本語+現地語、日本流+現地流
作業英語(または現地語)、現地人と協業
生活現地風を日本風にアレンジ

現地のビジネスのスペシャリストとして定着する生き方です。現地で大きなビジネスを起こしたり、「日本人村」の重役として、新たなグローカル人材を受け入れる側に回ることが出来ます。

2.国に縛られない生き方を目指し、複数の国に移住する
ビジネス環境日本語、日本流
作業英語(または現地語)、現地人(複数の国籍
と協業
生活現地風を日本風にアレンジ

例えば、バンコクでの生活は満喫したので、新たな刺激を求めて、ジャカルタに移住するような生き方です。どんな国でも生きていける、たくましい適応能力が身につきます。国に縛られない生き方なので、どこかの国で経済的・政治的危機が起ころうと、移住することでその危機を回避できる、リスク管理能力の高い生き方ともいえます。

3.グローバル人材として、世界を股にかける人材になる
ビジネス環境英語+複数言語、グローバルスタンダード
作業英語+複数言語、世界各国の人と協業
生活人それぞれ(主にセレブ)

世界中に展開している会社で、国籍問を問わないビジネスに参加し、または自らそんなビジネスを立ち上げ、世界を股にかけて生活するといった生き方です。大きなビジネスをしたい人、世界を変えたい人が目指すべき場所です。住む場所も仕事によって、NYになったり、シリコンバレーになったり、シンガポールになったり、香港になったり、東京になったりするでしょう。もちろん、バンコクで「グローバル人材」として多国籍企業で働いている人もいます。

最近、「グローバル人材」という言葉が流行り言葉になっており、同時に「グローバル人材ってなんだよ?」という疑問も出てきています。
私としては、「グローバル人材」というのは上記「3」のようなことが出来る希有な人材で、そこへの道のりは簡単ではないと考えています。

それ故に、まずは海外の日本人村に引っ越しをして、その素地を作ることが大切なのではないかと考えるわけです。

世界で一番たくさんのグローバル人材を輩出しているのは、おそらく中国人です。
私がさっきまで滞在していたフィリピンの長者番付トップはシー・ヘンリー、2位はタン・ルシオ。どちらも中華系です。(ちなみに、中華系フィリピン人は女の子にモテると英会話教室の講師が言っていました)
それ以外にも、中国が排出した、世界を股にかけてビジネスを行っている人材は山ほどいます。

彼らを育てている環境は何か?
おそらく、世界中あらゆる国にあるチャイナタウンです。

華僑の人間は、まず移り住んだ土地で中華料理屋を始めて現地に根を下ろします。
そして、最低限の基盤が整ったところで、仲間(家族)を呼び寄せ、チャイナタウンを作り、その中でビジネスを行います。
そして、チャイナタウンの中で育てた人材と、集めた資金と、学んだ現地の商習慣を使って現地で大きなビジネスを作り、それをグローバルに展開していくのです。

残念ながら、「ジャパンタウン」は、世界に数えるほどしかありません。(たぶん、コリアンタウンより少ない)
しかし、アジアには日本の経済力が作った強力な「日本人村」がいくつかあります。

その中でも、非常に強力な「日本人村」が存在するのが今回紹介した「バンコク」であり「ジャカルタ」なのです。
「3.グローバル人材」を目指している人や、「2.国にしらばれない生き方」を目指している人は、これを利用しない手はありません。

そんな生き方を目指しているけど、何をすればいいのか皆目検討もつかない人は、一度バンコクやジャカルタを訪れてみて、自分が「グローカル」な人材として現地で生活しているところを想像してみてはどうでしょうか?

たぶん、何かのブレイクスルーが生まれるんじゃないかと思います。


人生は短い。遠くまで行って、世界を見よ。そして、深く考えろ。
〜冒険投資家 ジム・ロジャースが村上龍に伝えた言葉


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もりぞお / 森山たつを

Author:もりぞお / 森山たつを


海外就職研究家という変な肩書きを名乗ってます。
 本を書いたり、海外就職に関するセミナーやったり、BBT大学の講師勤めたり、毎日エデュケーションの連載やったりしてます。
あと、J-Cast会社ウォッチで連載してます。
「アジア海外就職」という選択肢

 外資系企業に7年+日系大企業に2年勤めた後、突如会社を辞めてビジネスクラスで1年間世界一周旅行に出る。
 その後、2年間日本で働いた後、またも突如会社を辞めて、現在アジアでの日本人就職について研究・発表を生業にしている。

詳細なプロフィールはコチラ

 ちなみに、この似顔絵は「海猿」「ブラックジャックによろしく」でおなじみ、漫画家の佐藤秀峰さんに描いて頂きました。

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