長らく更新しておりませんでした。と、いうのも
バリ島で遊びほうけていたからです。 この間、就活関係のこと一切やってなし!いいのか?私。
そんなわけで、バリ島で感じたことをちょいちょい書いていきます。
例によって例のごとく、下調べ全くなしでやってきたバリ島。イースター島くらいの大きさ(=原チャリで3時間くらいで一周できる)かと思っていたのですが、めちゃくちゃ広いですやん!(どうやら軽く車で10時間はかかるらしい)
また、公共交通機関も皆無なので、遊びに行くところは住んでいるホテルから徒歩で行けるショップやビーチに限られます。
タクシーも目の前の通りが年中渋滞のためあまりアクセスがよくないため、世界一の市内交通網を誇る東京で生まれ育った私には不便で仕方がありません。
ダイビングは、どこの街でも必ず送迎があるものですが、レストランやスパ、免税店まで送迎があるというのはこういう理由のようです。。
とはいえ、バリ島では伝統のファイヤーダンスとかあるし、美しい棚田とかあるし、折角なのでそういう観光地を見てみたい。
そうすっと、タクシーチャーターするよりツアーに行った方が楽なんじゃねーかってことで、旅行会社のツアーを探してみました。
パンフを集めてみると、日本語のパンフが異常に多い。
私の集め方に偏りがあるのかもしれませんが、半分くらいの旅行会社に日本語版があったような。。
通常、日本語ツアーと英語ツアーは値段に2−3倍の開きがあるのですが、バリではそれほど開いていない。だったら、いっそのこと日本語ツアーにしちゃうか!ってことで、某旅行会社の$89 朝8時から夜9時までツアーに参加してみました。
ちなみに、ツアーやらダイビングやらの観光客向けのサービスは大体USドル建てで値段が設定されており、現地通貨ルピアでも支払い可能ですが、ドル→ルピアのレートが悪い場合もあるので、USドルの現金を持って行くといいかもしれません。(クレジットカードは3%の手数料とられるところ多数)
さて、当日。迎えに来たガイドは、日本語が堪能な
インドネシア人。
車に乗って最初の会話が、
「安いエステがあります」 そして、
まさかの土産物屋直行!しかも、二件! (最終的にもう一件行くことになる)
$89も払ってんのに、土産物屋巡りかよ!と思ったのですが、このガイドが、いわんでいいこともペラペラ喋る人だったので、なかなか楽しいことになりました。
「買い物するとねー。私と旅行会社にお金が入ります。でも、たいした額じゃないから、欲しいものがなければ、買わなくていいよー」
「どれくらい貰えるの?」
「旅行会社が3%、私と運転手が1%ずつ。旅行会社とりすぎねー」
大体amazonのアフィリエイトも4%〜って感じなんで、紹介料ってそんなもんなんでしょう。
「日本人小さいアクセサリー好き。韓国人、Tシャツ好き。中国人、食べ物。ヨーロッパ人でっかい彫刻とか好き。だから、ヨーロッパ人が一番儲かる」
確かに、ヨーロッパ人はこういう気が触れたような巨大な置物をガチで買っていくからなあ。。
どうするんだろう、コレ。。
「バリ人はどれくらい稼いでいるの?」
「平均で3−4万円くらいかな。力仕事は安くて、ホテルとかの仕事は高い。」
彼は、昔、ビーチでパラセーリングの仕事をしていて、当時はホテルの従業員をしていた奥さんの1/3以下の給料だったそうです。必死で日本語を勉強して、日本の旅行会社に就職したことで給料が上がって結婚できたとのこと。
ちなみに、バリでは8割の女性が専業主婦になるため、男性は稼ぎがないと大変です。
「日本語うまいけど、どうやって勉強したの?」
「独学と仕事で身につけて、旅行会社の研修で3ヶ月日本に行かせてもらったの」
10年以上勉強をしているはずの私の英語よりずっと上手いんですけど・・・やはり、ハングリー精神のなせる業か。。
バリ島の観光地を歩いていると、日本語が喋れる率が異常に高いことに気づきます。
道ばたの人たちも「コンニチハー ミルダケタダー」以上の会話がポンポンつながります。
コレに伴ってか、英語も
インドネシア語も全く駄目な日本人のお姉さんもたくさんいます。私も免税店で「両替の手数料はいくらですか?」レベルから喋れない人の通訳をしてあげました。
で、宗教的に婚前交渉が認められないバリ人は、必死で日本語を勉強して、ガードの甘い観光客をナンパして。。ってのもあって、やはり、ハングリー精神は偉大です。
「ガイドの仕事は、歩合給なんで、仕事をしないと給料がありません。だから、働けるときは、休みなく働きます。子供の誕生日でも」
家のつながりをものすごく大切にするバリ人が、日本人的社畜になるのはとてもさみしいです。
しかし、観光業は外部要因に左右される仕事です。バリでテロがあったときは観光客が半分になり、今年も震災以降日本人観光客が激減しているそうです。
「一生懸命覚えた日本語で、家族のために稼ぐ。そのために、日本人にはいっぱい来て欲しい。」 彼らにその認識はないと思いますが、「日本語を覚える」ということは、日本への投資をしているようなものです。彼らが投資をしてくれているから、英語や現地語を喋らなくても快適に旅行が出来る。そのリターンとして、クソ高いツアー料金を支払い、土産物屋に連れ回されても文句を言わない。そうやって経済は回っているのです。
日本語を学んだ外国人のためにも、日本人はもっと稼いで、海外に遊びに行ってあげなきゃいけないななどと思うのですが、これからは…ってことは彼には話さないでおきました。
ちなみに、旅行会社の日本人職員の給料は12万円くらい。現地ガイドの3−4倍です。
「日本人であること」の価値はまだまだ大きい。
この価値は、我々の最大の財産であるわけで、自分たちが持っている「日本人であることの価値」を守るために、やっぱり頑張って経済を発展させなきゃいけないんだろうな…と心から思いながら、やっぱり、先行きの暗さを感じてしまうわけです。。
そんな暗さを吹き飛ばす、バリのステキ風景を見ながら、お別れです。
モンキーフォレストで、猿とたわむれるもりぞおさん
美しい棚田で、結婚式の写真を撮る
インドネシア人
ものすごく独特の波の立ち方をする断崖絶壁
バリ版男祭りこと、ケチャダンス
クライマックスは、ファイヤー!
ばびょーん
では。